わが家で一番最初にやってきたのは、キンクマハムスターのあんずでした。

キンクマの毛色、アプリッコット→『あんず』という感じで名前をつけました。

キンクマハムスター病気1-1

とにかく初めてのハムスターで、ハムスターの飼育本を読んだり
ネットでいろいろ検索したり。

ワタワタと育て初めたのを覚えています。

餌も、何をやればいいのか悩ました。

いろいろ調べるとペレットが一番いい、と書かれているのですが
……食べないんですよね(汗)

これはイカン!と、ヒマワリの種をあげましたが、ヒマワリの種ばかりもよろしくない…。

むむむ、と悩んだ挙句、ペットショップで様々なものが売られているのに気付き
栄養のありそうなものをピックアップして与えていたものです。

野菜チップや果物チップ、チーズなどなど。

ペレットは食べないんですが、こういうのは食べるんですよねぇ…。

あんずはスクスクと成長しました。

体長が20センチほどになると聞いていたのですが、た、確かに…。
最終的にはそれぐらいの大きさになりました(笑)

そんなあんずもわが家にやってきて2年が過ぎた頃、とある異変に気づきます。

なんだかお尻の辺りがいつも濡れている感じ。
慌ててネットで検索すると

ウェットテイルという症状でした。

ウェットテイルとはなんなのか。
私も実は、症状で検索していて見つけた言葉でした。

【ウェットテイル】

症状としては、とにかくお尻周りが濡れているんです。
毛の色が濡れてしまって違ってくるのですぐにわかります。

原因として多いのがストレス、栄養失調など。

うーん、しかし、環境はいままでと同じだし、何かストレスを与えた記憶もないし…。

でもとにかく、異変が起きていることには違いないと
私はあわててあんずを病院に連れて行きました。

しかし、ここで注意です。

ハムスターを診てくれる病院って、意外と少ないんですよ。

犬、猫、そして、うさぎぐらいまでなら診てくれる病院はたくさんあります。
しかし、その中でハムスターのような小動物を見てくれるところは本当に少ないんです。

私も一生懸命ネットで検索しました。

そうしたら、たまたま近所に出来た新しいペット病院では
ハムスターのような小動物専門の先生がいらっしゃるらしく
私は迷わずそこに向かいました。

でも本当に本当に少ないんです。びっくりです。

ですから、もし病院を探している場合は、同じようにネットで検索しまくるか
手当たり次第に動物病院へ連絡してみてください。

なにより、飼い始めの時に病院を見つけておくことが大切だと、私はこの時に学びました。

さて。やはり、なんだかあんずはしんどそうです。

移動用の小さなケージに入れて助手席に起き、なるべく振動を与えないように
ゆっくり運転をしながら病院へ。
なんだか運転しながら泣けてきたのを覚えています。

まさかいなくなったりしないよね、とか思うと……。

ウェットテイル1-2

こんな可愛い姿が見られなくなるんじゃないかと…。

そんな不安を振り払いながら、病院へ到着しました。

病院へ着くと、受付で診察券を作りました。
私の苗字に「あんず」の名前。あんずの診察券です。

そしてしばらく待つように言われたので、病院の待合で待つことに。

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ケージの中のあんずを見ると、しんどそうではありますが、もそもそと動いています。
それだけの様子でも、なんだかホッとしました。

なので、空いている時間に私は近くの棚から小動物のための「保険」の資料を
手に取りました。

この時まで、私は動物にも保険がかけられるだなんて知らなくて、正直びっくり!!

しかし、ここでもやはり、うさぎぐらいまでは保険をかけられますが
ハムスターは対応していませんでした。

なんででしょう。ハムスターだってだいぶ認知されたペットなのに……。

なんだか悔しい気持ちでいっぱいになりました。

さて、いざ、診察へ。

そこはご夫婦でやっていらっしゃる動物病院で、主に旦那さんが犬、猫を。
そして奥様がうさぎやハムスターを診ているようでした。

先生は私からの説明を受けた後、手際よくエコーを撮ったり、触診してくれたりしました。
初めてのことに暴れるあんずでしたが、さすが先生、扱い方が慣れています。

これもこの時まで知らなかったのですが、ハムスターも猫と同じように
首の後ろをひょいっと持つとおとなしくなるんですね。

あんずはその姿のまま、先生にあちこちを診てもらいました。

その姿はさしずめ、こんな感じ。

ウェットテイル2-2

あくびをしている写真ですが、若干これに近い感じになります。

診察の結果、重大な事実がわかりました。

先生曰く

「あんずちゃん……子宮に異変があるようです」

私は意外な先生の言葉に呆然です。

てっきりストレスが原因のウェットテイルだと思っていたのに……。
どうやら、その病気がストレスのようだったと、今思えばそう思います。

ともかく、あんずは子宮の病気にかかっていました。

先生が、あんずの年齢を聞きます。
私は2年が経ちました、と答えました。

すると先生は渋い顔です。

「もう、あんずちゃんは人間でいうと、かなりなおばあちゃんです。
ですから、手術をしてもその後、麻酔が切れた時の痛みで亡くなる可能性が高いです」

私は再び唖然です。

何度も言いますが、てっきりストレスのウェットテイルだと思っていたんです。

だからストレスさえ取り除いて、そしてお薬さえ飲めば治る
そう思っていたものですから。

「えっと。じゃあ、手術しなかったら、長生きするんでしょうか……」

思わずそう尋ねてしまいました。
すると、先生はまた渋い顔です。

「残念ながら。寿命が近いのもあるので……」

再三のショックです。

なんででしょう。自分の中でもハムスターの寿命は2,3年だと知っていたはずなんです。
だけど、いきなり事実をつきつけられたようで、頭が真っ白になりました。

キンクマ2-1

あんずを診ていた先生がこう言いました。

「あんずちゃん、歯も伸びすぎているみたいです。これもちょっと切っておきますね。
これで餌が食べにくかったのもストレスの原因かもしれませんし」

「は、はい。切ってください!」

「それから子宮のお薬も出しておきます。飲ませ方は、スポイトで直接、お口に。
こんな風に」

先生がまた、ひょいっとあんずの首の後ろを持ちあげます。
すると、あんずの口が開きます。そこへ、小さなスポイトでお薬を与えてくれました。

すべての治療が終わっても、私はまだ頭が白いままでした。

これまでも、犬や猫を実家で飼っていたこともあり、ペットとの悲しいお別れは
何度となく繰り返してきたはずなのに、やっぱり悲しいんですよね。

でももしかしたら、お薬が効いて長生きするかもしれません。

それに望みをかけることにしました。

そうなんです。
お薬のせいか、あんずがさっきここへ連れてきた時よりも、少し元気そうなんです。

私の中で期待が持てました。

「◯◯あんずちゃん」

また待合室で待っていると、受付の方が呼んでくれました。
そこでお薬をもらいながら会計を聞き

--私があんずよりも先にお星様になるところでした(がーん)。

「お薬も含めまして、お会計は◯万◯千円になります」

「えっ!?(がーん)」

思っていた以上に高い治療費にめまいが……。

ううう、うさぎまでは保険をかけられるのにぃ。
やはり悔しい思いをしながら、帰路につきました。

できればですが、保険がかけられるペットちゃんは、保険をかけておいたほうが
いいかもです。

本当に治療費、保険が効かないとびっくりする金額が請求されますから。

キンクマハムスター

こんなに小さくても、命に変わりはありませんもんね。

その日から、あんずの看病が始まりました。

病気のせいか、あんずは行動がゆっくりになりました。
あれだけ好奇心旺盛で、いっぱい脱走もして、元気いっぱいだったのに……。

娘が帰ってくると、娘にも病気の説明をしました。

娘は素直に泣いていました。
お別れが近いことを悟ったんでしょうね。

でもお薬が効くかもしれない。
その望みにかけて、毎日頑張ってお薬をあげました。

最初こそうまく飲んでくれませんでしたが、少しずつ上手に飲めるようになりました。

よく見れば、餌もなんとか食べています。

かたいものはよくないので、やわらかい野菜などを上げました。

ペレットは苦手なあんずでしたが、ペレットを水でふやかして柔らかくしたものを
与えたりもしました。これがいいと聞いたので。

そうこうするうちに、そろそろお薬が無くなりかけてきました。
あんずも頑張っていました。

でもあれは、とても寒い日だったと思います。

あんずがかわいそうなので、パネルヒーターを設置して、小屋の温度を保ちました。
ウェットテイルもあいかわらずなので、あたらしい木屑に交換もしてやりました。

この頃になると、あんずは小屋からなかなか出て来ない日が続いていまして。
なんとなく、なんとなくだけど、心のどこかでその時がくるのを覚悟していました。

そして--その時がやってきました。

夜、娘が寝た後、私は居間でテレビを見ていました。
あんずの小屋は私の斜め後ろにありました。

何度となくあんずの様子を確認していた私は、久々にあんずが小屋の入り口まで
顔を出しているのに気づきました。

随分と眠たそうな顔です。

やっぱり疲れているのかな、と思いながら、私はケージに顔を寄せて声をかけました。

「あんず、大丈夫? 頑張れ」

その声に一度だけ目を開いたあんずですが
その後、すぅっとゆっくり目を閉じていったんです。

まさか、と思いましたが……それがあんずの最後でした。

これまでたくさんのハムスターを飼ってきましたが
たいていのハムちゃんは私達がいない時に亡くなっていました。

だけどあんずだけは、こうやって最後を看取らせてくれました。

2歳と少しでした。

初めて飼ったハムスターのあんずは、こうしてお星様になりましたが
今でも私達親子の中では記憶に一番濃いハムスターです。

私達は今、あんずに教えてもらったことを、わが家に縁あってやってきた
ハムちゃんたちにしてあげています。

小さい体でも目一杯生きているハムスターを、これからもずっと飼っていくことでしょう。

ウェットテイル1-2

「また、うちに戻っておいでね」

わが家ではこう言って、ハムちゃんたちを見送ります。

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